平成30年度 技術センター技術研修

技術センターは、工学部の教育・研究および学部の運営業務に関して技術的支援を行う組織であるため常に技術力向上が求められます。

そのひとつの取組みに技術研修があり、現在の技術研修は「教員が求める技術を習得するための技術研修」、「技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修」の二つからなります。

新たな技術をご要望の方は、 HOME > 教職員用 > 教員向け書類 の技術研修募集案内をご覧ください。

平成30年度に実施している技術研修は以下のとおりです。

教員が求める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
設備サポートセンター事業に対応するための技術習得及び技術共有
設備サポートセンター事業や教育支援及び研究支援を円滑に支援するために必要な分析技術、教員不在時における保守管理技術を習得
技術職員間で分析技術の共有化による技術センターの分析技術に関する支援体制の強化及び一部職員の業務負荷軽減を図る。
オプティカルフローを用いた画像解析技術
OpenCVの画像解析技術を用い,視覚表現(時間的に連続するデジタル画像)の中での物体の動きをオプティカルフローで解析する技術を習得
・2値化、収縮処理、輪郭検出、輪郭線描画、動画書き出し等、オプティカルフロー適用の前処理技術
・ブロックマッチング法を用いた計算や疎な特徴の計算等オプティカルフロー計算技術
・面積・重心の計算やオプティカルフローの可視化画像の表示・描画方法等のオプティカルフロー適用後の解析、可視化方法
飼料タンクの洗浄・塗装ロボット開発のための技術研修
設計・製作・作動試験が計画されている洗浄・塗装ロボットのプロトタイプに対するコントローラおよび遠隔操作アプリケーションの開発
・洗浄、塗装用スプレーガン制御
・ロボットに搭載するモータおよびモータドライバの機種選定と制御方法の確立
・飼料タンク洗浄・塗装アプリケーションの開発
Fusion360を利用するための技術研修
三次元CAD・CAMソフト(Autodesk製:Fusion360)を用いて、設計および加工の技術を習得
Fusion360を用いて三次元CAD機能を習得
CAM機能を用いてNCデータを作成し、小型CNC加工機で加工する一連の過程を習得

技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
ガラス加工技術の習得
ガラス加工技術の習得
・ガラス真空ラインを構成する真空コックの製作
・ガラス板とガラス棒の溶着
・ガラス旋盤を使用したφ60 mmカラム管の製作
TIG溶接の溶接条件及び基本操作の習得
TIG溶接技術の向上を目的に、技術研修を通して溶接条件の確立及び溶接トーチ操作技術を習得
・TIG溶接施工に関する技能、実際に起こりうる品質上の問題点の把握及びその解決手法の習得
・依頼者の要求を満足する品質の溶接加工品の提供
プリント基板加工機の管理に係る研修
プリント基板専用CNC加工機(CIP100)と3D切削加工機(iModela)の管理が実施できる体制を構築
・機器の仕様を確認し、使用方法について習得
・機器容器の防振、防音への対応
・加工に必要なデータの作成について習得
・機器使用マニュアル作成
3Dプリンタを用いた造形技術の習得
3次元造形品の製作依頼に対して、用途に応じた品質の造形品を提供するために必要な造形技術習得
・複雑形状造形品の製作技術習得
・PLAフィラメント造形品の製作技術習得
・動物骨モデルの製作技術習得
樹脂溶接の技術習得
ものづくり教育実践センターの加工実績としても依頼加工が多い樹脂溶接の技術習得
・塩化ビニルの開先加工を行った溶接技術(薄板、厚板)の習得
・アクリルの開先加工を行った溶接技術(薄板、厚板)の習得
CAD/CAMシステムを利用した加工技術向上のための研修
加工形状のモデリングからマシニングセンタによる形状製作までの加工プロセスを学ぶ
・CADシステム(solidworks fusion360 Inventor等)を使ったモデリング技術の習得
・CAMシステムを使った加工プログラミング技術の習得
・マシニングセンタを使った加工技術の習得
・マシニングセンタにより製作した加工品の検証