平成27年度 技術センター技術研修

技術センターは、工学部の教育・研究および学部の運営業務に関して技術的支援を行う組織であるため常に技術力向上が求められます。

そのひとつの取組みに技術研修があり、現在の技術研修は「教員が求める技術を習得するための技術研修」、「技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修」の二つからなります。

平成27年度に実施する技術研修は以下のとおりです。

教員が求める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
情報、電気電子、機械分野の総合技術
(システムインテグレーション技術)
情報、電気電子、機械分野等に関する知識を供用・活用したシステムインテグレーション技術の習得
・ワイヤレス給電システムにおける電子回路部の製作
・Arduinoを使用したワイヤレス給電システム制御プログラムの
  製作
・装置を製作する上で必要となる加工等
フリーの地理情報システムQGISを用いた地図情報作成と解析技術 地理情報システムQGISを用いた地図情報作成と解析技術の習得
・システムのインストール、環境設定
・地図データの入手、必要な情報の読込み、地図のカスタマイズ
・目的とする情報の地図上への効果的な表示
・ルールに基づく表示内容の書き換え等
走査型プローブ顕微鏡(SPM)の利用技術 走査型プローブ顕微鏡(SPM)の利用技術の習得
・工学部の半導体材料を主とした材料の電気的な物性の評価
・工学部化学系および農学部系の生物試料の評価
TOF-MSを用いた分析技術の習得 TOF-MSの分析技術の習得
・試料の調整方法(試料とマトリックスを混合)
・装置の使用方法
・試料の測定方法
・flexAnalysis(データ処理用ソフトウェア)によるデータ処理・解析
樹脂溶接の技術習得 樹脂溶接の技術習得
・塩化ビニル類溶接機の操作、溶接、メンテナンス
・溶接の仕方(突合せ、T型、隅肉溶接等)に適した被溶接物の
  開先の加工、並びに溶接加工

技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
ガラス加工技術の習得 ガラス加工技術の習得
・基礎加工(伸ばし、直管、T字管、L字管、U字管等)
・破損した実験器具の修復
・共通ジョイントの製作
・真空ライン及び真空コックの製作
工学部内で共同利用可能な技術の習得 工学部内で共同利用可能なシステム分野技術の習得
・LabVIEWによる計測
・3D切削加工機によるプリント基板加工
WinGMC機能を用いたマシニングセンタ
加工の研修
WinGMC機能を用いたマシニングセンタ加工技術の習得
・加工準備(工具長補正・ワーク座標設定)
・フェイスミルによる上面加工
・ドリルによるパターン穴あけ加工
・エンドミルによるポケットヘリカル加工
・エンドミルによる外形ヘリカル加工、輪郭加工
・上記加工パターンを組み合わせた試作品の製作
CAD/CAMシステムを用いた加工技術の習得 CAD/CAMシステムを用いた加工技術の習得
・You-CAM Ver.9での加工プログラム作成
・作成した加工プログラムを用いての加工
主要工作機械予約状況確認システムの構築 主要工作機械予約状況確認システムの構築
・システム構築にあたっての一連の流れの理解と各設計書(仕
  様書、DFD、IPO、ファイル設計書、プロトコル設計書等)の作成
・デ-タベ-ス設計技術とXHTML、CSS、PHPによるプログラミング
・上記の技術を利用して、宮崎大学工学部ものづくり教育実践セ
  ンターの主要工作機械予約状況確認システムの構築
元素分析装置利用技術の習得 元素分析装置利用技術の習得
・利用技術習得のための基本原理の理解
・有機化合物の分析
・保守管理(分解・修復・点検)