平成28年度 技術センター技術研修

技術センターは、工学部の教育・研究および学部の運営業務に関して技術的支援を行う組織であるため常に技術力向上が求められます。

そのひとつの取組みに技術研修があり、現在の技術研修は「教員が求める技術を習得するための技術研修」、「技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修」の二つからなります。

平成28年度に実施する技術研修は以下のとおりです。

教員が求める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
情報、電気電子、機械分野の総合技術
(システムインテグレーション技術)
情報、電気電子、機械分野等に関する知識を供用・活用したシステムインテグレーション技術の習得
・ワイヤレス給電システムにおける電子回路部の製作
・Arduinoを使用したワイヤレス給電システム制御プログラムの製作
・装置を製作する上で必要となる加工等
フリーの地理情報システムQGISを用いた地図情報作成と解析技術
地理情報システムQGISを用いた地図情報作成と解析技術の習得
・スクリプト言語Pythonによるプログラミング技術習得
・PythonコンソールでQGISアプリケーションの各パーツにアクセスする方法の習得
・Pythonでプラグインを書いてQGIS上で動かす技術習得
樹脂溶接の技術習得
樹脂溶接の技術習得
・塩化ビニル類溶接機(NS-300)を使用し、材料に応じた溶接方法を習得
・溶接の仕方(突合せ、T型、隅肉溶接等)に適した被溶接物の開先の加工、並びに溶接技術を習得
(材料は塩化ビニル、ポリエチレン、アクリルにて実施)

技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
ガラス加工技術の習得
ガラス加工技術の習得
・基礎加工技術(異径管つなぎ、T字管、U字管等)
・破損した実験器具の修復技術
・真空コックの製作技術
・ディーン・スターク管の製作技術
工学部内で共同利用可能な技術の習得
工学部内で共同利用可能なシステム分野技術の習得
・LabVIEWによる計測技術の習得
・3D切削加工機によるプリント基板加工と基板図エディタの習得及びLabVIEWへの適用
WinGMC機能を用いたマシニングセンタ加工の研修
WinGMC機能を用い、簡易的なNCプログラムの作成から加工に至るまでの一連のプロセスの技術習得
・ドリルによるパターン穴あけ加工技術の習得
・エンドミルによるポケット・輪郭加工技術の習得
・加工パターンを組み合わせた試作品の製作
CAD/CAMシステムを用いた加工技術の習得
CAD/CAMソフトを用いた加工技術の習得
・ハイス工具及び超硬工具を使用した加工プログラム作成と加工技術習得
主要工作機械予約状況確認システムの構築
主要工作機械予約状況確認システムの構築
・XHTML、CSS、PHPによるプログラミング技術の習得
・システムのデバッグ技術の習得
分析機器に関する技術習得及び技術共有
分析技術の習得及び技術の共有化を図る
・精密質量分析装置…測定技術及び有機化合物(金属錯体)の構造解析
・イオンクロマトグラフィー…測定技術及び陰イオンの定量分析
・FT-IR…測定技術及び物質の化学構造等の分析
・元素分析装置…前処理、測定技術について技術習得
・X線回折装置(XRD)…学生実験向け測定技術(粉末の回折パターン解析)
・X線光電子分光装置(ESCA)…測定技術・固体試料の元素分析技術習得
・高周波プラズマ発光分光分析装置(ICP-AES)…前処理方法、試料に応じた測定技術習得、溶液試料の元素分析技術及びICPの原理、前処理、測定技術習得
TIG溶接の溶接条件及び基本操作の習得
TIG溶接を管理・運用するための知識の習得及びTIG溶接における基本動作の習得
・機器の維持管理法の習得
・溶接条件(電流値等、溶加材の選定)の選定法
・ステンレス・アルミ材の突合せ及び隅肉溶接習得
3次元設計ツール(FUSION360)のCAM機能を使ったNC加工プログラム作成と検証
3次元設計ツール(FUSION360)のCAM機能を使ったNC加工プログラム作成と検証
・solidworksを使った3Dモデル作成の復習
・FUSION360のCAM機能に関する情報収集
・FUSION360によるNCプログラムの作成(solidworksデータを使用)による輪郭加工、複数穴加工
・試作モデルの製作・研修結果の検証
ものづくり支援のための技術習得
ものづくり支援のための技術習得
・放電加工機における加工サポート技術
・CADソフトを用いた図面作製技術
レーザー加工機を使用した技術研修
・各種材料の切断、レーザーマーキング加工技術習得
・メンテナンス技術習得
・加工図面(DXF)から専用ソフトを通し、レーザー加工機の加工技術習得