令和元年度 技術センター技術研修

技術センターは、工学部の教育・研究および学部の運営業務に関して技術的支援を行う組織であるため常に技術力向上が求められます。

そのひとつの取組みに技術研修があり、現在の技術研修は「教員が求める技術を習得するための技術研修」、「技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修」の二つからなります。

新たな技術をご要望の方は、 HOME > 教職員用 > 教員向け書類 の技術研修募集案内をご覧ください。

令和元年度に実施している技術研修は以下のとおりです。

教員が求める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
Fusion360を利用するための技術研修
三次元CAD・CAMソフト(Autodesk製:Fusion360)を用いて、設計および加工の技術を習得
・材料固定治具の製作、切削屑についての除去方法改善などCNC加工機の作業環境を改善する
・ボールエンドミルを用いた曲面加工を習得する
・三次元加工機能(3D負荷制御、ポケット除去)を習得し、二次元加工機能と使い分ける
・支援機器の開発をはじめ、障がい者スポーツの実践的な道具開発を中心に製作を行う環境ロボティクス学科で実施されているCAD演習の課題等を、Fusion360を利用して演習を実施することが可能かどうかの検討をする
数式処理ソフトMaximaを用いた数式処理技術
数式処理ソフトMaximaを用いて数式処理するための技術習得を目的とする
・Maxima記述言語の習得
・Maximaによる数式処理、グラフ作成、プログラミング
・ネットワーク型IoTシステム挙動解析,モノ・ヒトの診断目的での画像解析など実践的な活用

技術センターが必要と認める技術を習得するための技術研修

技術研修名 技術研修内容
ガラス加工技術の習得
ガラス加工技術の習得
・ガラス旋盤を使用した冷却管の製作
・ハンドトーチを使用したサイドアームの溶着
プリント基板加工機の管理に係る研修
プリント基板専用CNC加工機(CIP100)と3D切削加工機(iModela)の管理が実施できる体制を構築
・iModelaおよびCIP100を用いて基板加工を実施できるようにする
・複数のプリント基板エディタによるデータ作成方法を習得する
・基板加工機およびプリント基板エディタの使用方法について、利用者向けの簡易マニュアルを作成する
・必要に応じて利用者講習会が実施出来る体制を整える
3Dプリンタを用いた造形技術の習得
3次元造形品の製作依頼に対して、用途に応じた品質の造形品を提供するために必要な造形技術習得
・SBフィラメント(柔軟性のある樹脂)を使用した造形品の製作(NF-700D)
・動物医学教育ツールとして使用可能な動物骨モデルの製作(u-Print)
CAD/CAMシステムを利用した加工技術向上のための研修
Fusion360を使ったモデリング技術の習得
・Fusion360のTスプラインモデリングを習得する
・Fusion360のアセンブリ機能を習得する
・農学部を対象とした農業環境工学実験の三次元CAD実習にてFusion360のテキスト・課題を作成し実習指導に貢献する
樹脂溶接の技術習得
ものづくり教育実践センターの加工実績としても依頼加工が多い樹脂溶接の技術習得
・アクリルを含む樹脂における溶接技術(薄板、厚板)の習得
Webセキュリティ対策技術向上のための技術研修
Webサイト並びにWebアプリケーションの安全性向上に必要なセキュリティ対策技術習得
・Webサイトの安全性を向上(維持)するSSL/TLS環境構築・設定の最適化検証
・Webアプリケーション・セキュリティ脆弱性診断と脆弱性コードへの対応
・Webアプリケーション・ファイアウォール(WAF)のルール定義最適化検証
Society5.0に対応した各要素技術力向上のための技術研修
Society5.0に対応した枠組みにおいて各担当分野で研修を実施し、得られた技術の共有をメンバー間で図り、情報システム系としてのSociety5.0対応の基盤技術を構築
・実施する研修分野(組み込みシステム技術、機械学習、深層学習、IoTセキュリティ、LabVIEW、FPGA)